2023年8月、MYPLATEの代表である私(川端)、はじめての出産を経験しました。
つわりが妊娠5~6週目から出産するまでの間ずっと続いたので、今振り返ってみても妊婦生活が本当につらかった記憶しかないです。つわりのせいで自社の宅食「ママの休食」をほとんど食べれなかった私が、とはいえ栄養管理しっかりせねば!と、管理栄養士のプライドにかけて取り組んでいたことを、簡単にご紹介できればと思います。
つわりってつらい
つわりとは、妊娠 5~6 週目頃によく起こる吐き気(悪心)や嘔吐、食べ物の好みの変化などの総称のことで、全妊婦の約80%(50%は悪心+嘔吐、25%は悪心のみ、25%は無症状)1に認められる妊娠初期の一般的な症状です。
ほとんどの女性では安定期を迎えるころには症状がおさまるようですが、先述のとおり、私はつわりが長く、妊娠後期まで続きました。とくに「においづわり」が酷く、一番だめだったのはカレーライス、揚げ物全般、サラダドレッシングなどの酸味系、果物もバナナ以外受け付けませんでした。水やお茶もほとんど飲めませんでした。
つわりが酷い人のなかには、1日5回以上嘔吐があったり、体重が妊娠前よりも5%以上減少したりして、妊娠悪阻になっているケースもあり、その場合は医学的介入が必要になるのですが、私はそこまで酷い状態ではなかったので、淡々と耐えていました。
食べ方の工夫2
私はつわりが酷かった時、漢方を処方してもらっていましたが、食生活の工夫でつわり症状の軽減を促す方法もあるようです。ただ、当時の私にはあまり有効ではなかったのですが、症状を軽減するために実践できるいくつかの選択肢とお考えいただければと思います。
- 胃腸にやさしい食べ物を選ぶ
- 辛いもの、酸味の強いもの、脂っこいもの、味付けの濃いもの、香りのつよいもの、不溶性食物繊維の多いものを避け、消化のしやすい食べ物を選ぶようにしょう。
- 消化の良い食品
- 主食:食パン、おかゆ、うどん
- 主菜:タラなどの白身魚や鶏胸肉などの脂質の少ない魚や肉
- 副菜:人参、大根、かぶ、白菜などの柔らかく煮た野菜
- 果物:バナナ、りんご、果物缶詰
- その他:牛乳などの乳製品、ゼリー、どらやき
- 消化の悪い食品
- 主食:ラーメン、やきそば
- 主菜:サバやサンマ、ベーコン、ばら肉などの脂質の多い魚
- 副菜:ごぼう、レンコン、たけのこ、きのこ、こんにゃく
- 果物:みかん、パイナップル
- その他:スイーツ類や菓子類、炭酸飲料
- 小分けにして食べる
- 胃の負担を軽減するために、満腹になりすぎたり、空腹になりすぎたりしないように、一日を通して少量の食事をとりましょう。
- 間食をこまめにとる
- 1日を通してこまめに間食できるものを用意しましょう(ゼリーやアイス、スティックパン、クラッカーなど)。
- 水分をたくさんとる
- 水や麦茶などが飲めない場合は、砂糖入り飲料でもかまいません。また、フルーツを食べたり氷を舐めるなどして、水分をとる方法を試してみましょう。
- その他
- つわりの緩和に生姜が有効であることを示唆する研究があります3。生姜味の飴や生姜シロップ、生姜入りのお茶やスープなどを試してみましょう。
- つわりを緩和すると考えられている栄養素はビタミンB6です。その他、吐き気緩和のために漢方を処方してくれるケースもあります。サプリメントや漢方の摂取については、かかりつけ医に必ず相談しましょう。
つわり症状は人それぞれ、十人十色なので、上記はあくまでも参考としてお考えください。