私たちに出会ったら、最初にきいてほしい話

2023年7月、会社設立から2年、念願のコーポレートサイトをつくりました。

MYPLATEとは何者か、MYPLATEらしさとは何か、MYPLATEを通じて私たちが成し遂げたいことは何か。

この記事で綴るのは、「MYPLATE」という企業ブランドに込めた私たちの想いです。

はじめまして、MYPLATE(マイプレート)です。

株式会社MYPLATEは、2021年2月9日に誕生した、食×健康のヘルスケア企業です。

そして私は、MYPLATEの代表を務める管理栄養士の川端史紀(かわばたしき)と申します。

MYPLATEのことをお話をするには、少々歴史をさかのぼり、私自身のお話をさせていただく必要があります。どうか読み飛ばすことなく、お付き合いください。

健康になりたい人しか健康になれない

なんて当たり前のことを吐露するようになったのは、管理栄養士になって3~4年が経った頃。

なぜ人は、野菜を食べた方が、運動した方が、睡眠をしっかりとった方が健康でいられるとわかっていても、それができない、続かないのか。

管理栄養士という専門家としての知識を武器に、一人ひとりにアプローチしても、健康行動を起こせる人はほんの一部。しかもそれは大抵の場合、元々健康に対して意識が高い人、リテラシーがある人です。健康無関心層には説得型のアプローチはささりません。

私たちにとって健康というのは、未来への投資です。さらに、投資した結果として得られるものは、マイナスを生まない(病気予防)というとても地味な成果。直接的な価値になりにくいんです。

だから健康は、「わかっちゃいるけどできない」のです。

「つい」をつくれないか

たとえば、自分の大切な人に一日でも長生きしてほしいとか、健康でいてほしいとか、そう願ったとき、相手が健康無関心層だったら、私ができることは何なのでしょうか。

まずこう考えている時点で、余計なお世話だと思われている可能性が高いです。それでもいつか分かってくれることを期待して説得し続けるのか。いや、確実に私の心は折れます。

お節介と感じさせないお節介を焼くことはできないか。説得以外の方法で、相手の行動を変えさせてしまうような、「つい」をつくるきっかけ屋さんになることはできないか。

実は、この問いがMYPLATEの原点です。

よく「健康に良い食べ物、健康に悪い食べ物はあるか」と聞かれるのですが、食べ物に「良い」も「悪い」もありません。それを決めるのは、いつも人の行動です。

健康づくりとは、行動づくり、行動設計なのです。

雑談:「つい」やってしまった経験ってありますか?

「ワンピースを買いに行ったら、かわいいトップス見つけちゃって2個買っちゃった」とか、「ふらっと本屋に立ち寄ったら、タイトルに惹かれてビジネス書3冊も買っちゃった」とか。

きっと誰もが、「つい」を経験していると思います。この「つい」の行動が、実は仕組まれたものだとしたら、、、面白いですよね。

おいしく食べつづけて、 いつのまにか健康に

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

MYPLATEは、人々が「便利」で「幸せ」で「健康的」な食生活が送れるようそっと後押しをする、そんな存在を目指しています。

冒頭で、MYPLATEは「食×健康のヘルスケア企業です」と述べましたが、極端にいうと、健康は二の次、結果論でいいと考えています。そうじゃないと、健康になりたい人にしか想いを届けることができないからです。

人の興味の入り口は、今この瞬間の直接的価値にフォーカスしたものが多く、おいしいものが食べたいとか、罪悪感なくスイーツを堪能したいとか、今日はちょっとゆっくりしたいとか、そういういったものではないかと思うんです。

日常に散在する興味の入り口から自然と健康が育まれたら素敵だと思いませんか?おいしく食べ続けてたら健康になっちゃった、が一番いいなって思うんです。

興味の入り口に立つ方法

利便性を意味するConvenience、魅力的にすることを意味するAttractive、決まりごと化することを意味するNormative、それぞれの頭文字をとって「CAN」。これは、行動経済学分野から生まれた一つのフレームワークです。

Convenience(利便性)
・To consume(食べやすい)
・To pick up(手に取りやすい)
・To see(見やすい) など

Attractive(魅力的)
・Appearance(魅力的な外観)
・Name(魅力的な名前)
・Expectation(魅力的な期待) など

Normative(決まりごと化)
・To order(注文方法の決まりごと化)
・To eat(食べ方の決まりごと化) など

出典:Wansink, Brian, Slim by Design: Moving from Can’t to CAN. September 27, 2014.

例えば、容器ごと電子レンジでチンするだけで食べられるような食品は利便性が高いといえます。

見た目が色鮮やかで視覚的にもおいしさを感じる食事や、コスパのよい商品、食べてみたいと思わせるネーミングのメニューは、魅力的で人の興味をそそるかもしれません。

「週に2~3回、これさえ食べていれば栄養補給はバッチリ」といえるような食事は、意思決定の回数を減らすことができ、ルーティン化(=継続)しやすいです。

健康を裏側でしっかり設計しつつも、利便性や魅力で人々の興味・関心を惹き、日常生活の動線の中に組み込むことができれば、「つい」や「いつのまに」は作れるのです。

「なぜ、ゾウなんですか?」

MYPLATEの新ロゴは、ゾウがモチーフとなっています。「なぜ、ゾウなのか?」、そう思われた方がもしいたら、ありがとうございます。その問いは、MYPLATEのVisionを話す機会を創出します。

ナッジ(nudge)という言葉をご存じですか?2017年に行動経済学者のリチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を受賞したことで注目を集めることとなった理論です。ナッジ(nudge)は「そっと後押しする」とか「ひじで小突く」という意味の英語で、親ゾウが子ゾウを鼻でそっと押しながら歩く姿に例えられたりします。

先述のとおり、MYPLATEは、人々が「便利」で「幸せ」で「健康的」な食生活が送れるようそっと後押しをする、そんな存在を目指しています。そこに強制や強要はありません。「おいしい」や「たのしい」の先に設計された健康(人生のよりより良い方向)へとそっと誘導するのが私たちの役目です。

そんな気持ちを込めて、ゾウをモチーフとした新ロゴが完成しました。

そして、「なぜ、ゾウなんですか?」という問いもまた、私たちにとっては一つの仕掛けなのです。

さいごに

健康的な食事は、なにより「つづける」ことが大切です。 意識が高い人だけではなく、誰もが健やかに暮らせる社会を実現するために、健康をもっと手軽で楽しいコンテンツにしていきたいと私たちは考えています。

「身体にいいものっておいしくなさそう」とか、 「お母さんが冷凍食品ってどうなの?」とか、「健康」を堅苦しいものにしている偏見は不要です。 私たちはそんな現状を変えていきたいのです。

「食のこと、栄養のことなら、マイプレートにまかせたい」。 そんなふうに、信頼していただける存在であり続けるために、MYPLATEは、食を通じて多くの人の豊かさの象徴となることを目指し、歩んでいきます。

VISION
おいしく食べつづけて、 いつのまにか健康に。

MISSION
たいせつなひとの、 食と栄養のパートナーで ありつづける。 

出典:MYPLATEの理念 Philosophy

あとがき

健康って、もっと、たのしんでいいんだと思う。 

おいしいから、つづくんだし。 

つづくから、健康でいられるんだし。 

おいしい+たのしい+ヘルシー=へるしい。 

へるしい食習慣を。 

食生活を、へるしいに。 

みんながムリせず健康でいられる食習慣を届ける。 

食文化を、へるしいに。 

だれもが偏見にしばられない食文化をつくる。 

食の循環を、へるしいに。 

がんばっている生産者さんが報われる循環をつくる。

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おいしい+たのしい+ヘルシー=へるしい 

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